강훈 험한세상 다리되어 カンフン 険しい世の中橋になって (2008)
※現在は残念ながらiTunes Storeでの配信はないようです。
当時、ビヨンセの「LISTEN」を原キーのままで見事に歌い上げた動画が
インターネット上で話題を呼んだチャンウその人。
その彼がカンフンという新しい名前で2008年にデビューしたのがこの曲です。
よく伸びて張りのあるボーカルはやはり素晴らしく
その声にはほんのりと、でも確実に濡れた男の色香を含んでいて
そこがなんとも素晴らしいです。
歌手としてこの素質はとても大事だと思うんですよね。
ただ綺麗に歌う、上手に歌うだけではやはりどこか物足りない、
こういった曲をふと耳にしたときに何か個性的な匂いを醸し出すボーカル
やはりそういったものがオーディエンスの記憶に強く残り
楽曲のグレードをぐっと高く保つものだと思います。
それからこのカンフン、新人ということの初々しさはありますが、
実際のステージでのダンスや立ち振る舞いがすごく魅力的だと思います。
好きな歌をうたう喜び、自分を見てくれという素直な顕示欲、
そして観客に懸命に曲をアピールしようとする表現力。
どれをとってもなかなかのレベルの彼だと思うのですが、
残念ながらこの曲以降の彼の活躍はどこを探したって記録に残っていないのです。
2008年というミュージックシーンにそぐわなかったのか
それとも彼自身や所属事務所などの問題があったのか
今となっては、もうこの日本からは到底調べようもありません。
とても、とても、非常に残念だと思います。
再び名前を変えて韓国のどこかで今も活躍してくれていると本当に嬉しいのですが。
曲の方はというと、これまた素晴らしいネオトロットですね。
ファンク！これはファンクとトロットのフュージョン。
新鮮です。
カンフンのボーカルにときたまふっとかすめるソウルフルなテイストが
この若々しく瑞々しいサウンドにとてもよく合っていて素晴らしい出来だと思います。
そしてこの曲もまたブラスセクションが盛大に盛り込まれていますが、
トランペットのサウンドが時にはギラリとファンキーに響き
また違った別の場面では大衆的な歌謡曲テイストをぐっと盛り上げ、
そこにカンフンのこの張りのあるボーカルが乗るという
まさにプロの手による隙のないサウンドデザインになっていますね。
動画についてもほとんど残っていないようでして
インターネットでなんとか発掘してきたものがこれらのビデオです。
カンフン。今はどうしているのかわからないですけど、
2008年の韓国ミュージックシーンに
こんな歌の上手い素敵なボーカリストがいたということを
わたしはしっかりと憶えておきたいと心から思っています。
まず、ボーカルが安定して歌が上手なバージョン。ダンスちょっとまだ硬いですね。
こちらは、ダンスが上手いバージョン。調子が出てきました。
公式ミュージックビデオ
ライブ映像ですね。これは良いです。
はじめにバラード、そして4:30ほどからこの曲が始まります。
これは声のハリといいダンスのノリといいほんと素晴らしいです。
ビヨンセの「LISTEN」を歌うカンフンです。
このときはまだ素人だったはずですけど、上手いですね。
look4trot 